2026年5月現在、家づくりを取り巻く環境は、静かに、しかし確実に変化しています。吹田の地で家づくりを続けているアイワホーム株式会社にも、今、皆様にお伝えしなければならない危機が訪れています。

前回の記事では、ナフサショックによる建築資材の価格改定や出荷制限の可能性についてお伝えしました。あれから約1か月。現在、住宅業界では、ナフサ由来の原材料を使用する、家づくり全体の実に40%を占める建築資材について、価格改定・納期遅延・出荷調整に関する情報が相次いでいます。

今、注意すべきは、この問題が単なる「値上げ」だけではなくなってきたこと。全国的にも必要な資材が予定どおり納品されず、工事の一部が止まってしまう現場も出始めています。建築現場は、一つの資材が入らないだけでも、工程全体に影響が及び、最悪の場合、予定していた時期に建物を完成させられず、「引き渡しができない」という事態にもつながりかねません。

今回のナフサショックは、実は石油に依存した家づくりそのものの弱点を浮き彫りにしています。本記事では、今から「家づくりを検討されている方」へ、今起きている変化とリスク、これから住宅会社を選ぶうえで見直すべき基準について、専門家の視点から詳しく解説いたします。

1. ナフサショックとは、「単なる原材料の高騰」だけではありません

ナフサとは、原油を精製する過程で生まれる基礎原料であり、合成樹脂、塗料、接着剤など、現代の暮らしに欠かせない多くの製品の「もと」になっています。「石油化学製品の話なので、木造の住宅には関係が薄い」と思われるかもしれませんが、今の住宅は、実はほとんど石油由来の資材に支えられています。

ビニルクロス、床材、接着剤、コーキング材、防水材、塗料、断熱材、配管部材、そして住宅設備の内部パーツ。これらは見た目だけでなく、性能、耐久性、施工性、そして「工期」に直結する重要な資材です。ナフサの供給不足は、単に「材料費が上がる」という話ではなく、完成時期や引き渡し時期そのものを左右します。

2. この1か月で見えてきた重要な変化

前回の記事では「警戒」でしたが、現在は「実害」の段階に入りつつあります。メーカーからの出荷数量調整の情報だけでなく、資材が届かず工事が止まる現場が全国的にあちこちで発生しています。

【今、現場で起きている本当の恐怖】

「必要な資材が、必要な時期に、必要な数量だけ確保できるとは限らない」

住宅工事は、多くの工程が順につながっているため、一つの資材が遅れれば次の職人の段取りが組めず、現場を動かしたくても動かせません。結果、単なる数日のズレでは済まず、完成引き渡しの予定に大きな影響が出てきます。今起きている大事なポイントは、家を「予定どおり完成させられるか」という根本的なところになっています。

3. 今後起こり得る3つのリスク

これから家づくりを進める方が絶対に知っておくべきリスクは3点です。

  • ① 建築費用が上がり続けるリスク:石油由来の建材を中心に、さらなる価格改定が広がる可能性があります。契約前の見積もりがどの時点まで有効なのか、厳密な確認が必要です。
  • ② 資材が入らず、工事が止まるリスク:納期が決まらない。資材が届かないといった事態により、現場が進まない可能性があります。つまり、引っ越し、賃貸の解約、ローンの実行時期など、影響は生活面のすべてに波及します。
  • ③ 仕様が減るリスク:第一希望の色やグレードが欠品し、「変更したら納期がさらに延びる」というジレンマに陥る可能性があります。早い段階での仕様整理が不可欠です。

4. これからの家づくりは「あとで決める」がリスクになる

現在のような不安定な時期には、「あとで決めればいい」という、先送りの考え方が致命的な失敗を招く原因になります。決定の遅れが発注の遅れを生み、資材の確保が遅れれば、現場が完全に止まってしまうからです。大切なのは急いで決めることではなく、「何を、いつまでに、どの順番で決めるべきかを知っておくこと」です。悩んでよい部分と、早めに決めるべき優先項目(水回り設備、外装、内装材、断熱材等)を分けて考える必要があります。

5. 今こそ見直すべき「住宅会社選び」の5つの新基準

環境が激変する今こそ、住宅会社を選ぶ基準もアップデートしなければなりません。次の5つを平均点以上にバランス良く兼ね備えているか。ぜひチェックしてみて下さい。

  • ①リスクを正直に説明してくれるか:「大丈夫」「頑張ってます」と言うのではなく、現在の納期や仕入れ状況を伝え、それに伴うリスクを丁寧に説明してくれるか。
  • ②リスクが顕在化した時に誠実に対応してくれるか:価格が上昇した時、納期が遅延する時に、どうなるかを書面にしてくれるかどうか必ずチェックしましょう。
  • ③仕様の決定・欠品の代替案・工程管理に強いか:仕様を決めやすい。欠品時に良い提案ができる。そもそも工程管理に強いなど、ナフサに限らず基本的な業務のレベルが改めて問われています。
  • ④強い調達チャネルを持っているか:資材が入る、入らないの状況は一律平等ではありません。入荷状況とその会社の強みを確認するのも、ひとつのリスク回避につながります。
  • ⑤健全な財務体質か:契約・手付金・中間金。もしもの時に、必ず返金がなされる体制か確認することも大きなリスク回避です。

6. 素材選びも、大切な判断基準の一つへ

石油由来の建材を完全になくすことは不可能です。しかし、すべてをナフサに頼るのではなく、自然素材や木質素材をうまく取り入れる考え方は、今後さらに重要になります。これは単なるデザインの話ではなく、価格、納期、性能、そして将来のメンテナンスまで含めた、住まいの本質的な問題です。

7.私たちが大切にしていること

アイワホーム株式会社は、1991年の創業以来、吹田市を中心に地域密着で家づくりを行ってまいりました。私たちは、不都合なことでも、今の建築現場で起きている変化を正直にお伝えすることが大切な責任であると考えます。

価格が上がるかもしれない、納期が遅れるかもしれない、予定通りに引き渡しができないかもしれない。こうしたリスクも含めて、土地探し、資金計画、スケジュールまでを一緒に考えていく。これこそが、人生で一番大きな買い物、家づくりの本来のあり方と思います。

まとめ:これからの家づくりは「安さ」だけでは守れません

ナフサショックの影響は、生活のあらゆるところに及びます。だからこそ、金額だけで判断するのではなく、リスクを共有し、確実に完成まで共に歩めるパートナーを選んでください。吹田市で家づくりをご検討中の方は、ぜひ一度アイワホームへご相談ください。お客様が安心できる進め方を一緒に考えさせていただきます。


アイワホーム株式会社
吹田市高浜町9-9 アイワステーションビルⅤ号館
0120-359-395
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