こんにちは。アイワホームの今利之です。
最近、吹田市周辺で新築戸建を検討されているお客様とお話ししていると、「自然素材の家って、やっぱり高いんですよね?」と聞かれることがあります。
たしかに、最初の見積もりだけを見ると、ビニールクロスや一般的なフローリングに比べて、しっくい壁や無垢の床材は高く見えることがあります。ですので、「自然素材=贅沢」「予算に余裕がある人向け」と感じる方がいても不思議ではありません。
ただ、現場で家づくりを見ている立場からすると、最近は少し見方が変わってきました。
この記事でお伝えしたいこと
- 自然素材は、初期費用だけで判断すると高く見えることがある
- しかし、長期的なメンテナンス費用まで含めると見え方が変わる
- しっくい壁や杉の床材は、傷や経年変化を味わいとして受け止めやすい
- ナフサショックにより、石油由来の建材価格や納期にも不安が出てきている
- 家づくりのコスパは、10年後・20年後・30年後まで含めて考えたい
家のコスパを考えるときに、本当に見るべきなのは「建てるときの価格」だけではありません。10年後、20年後、30年後にどれだけ手を入れながら住み続けられるか。暮らしながらどれだけ味わいが増していくか。そこまで含めて考えると、自然素材の家は、実はかなり現実的な選択肢になってきていると感じています。
「安く見える素材」が、長い目で見ると高くなることもある
住宅の内装材には、大きく分けて「新築時にきれいに見せやすい素材」と「年数が経っても手入れしながら使いやすい素材」があります。
たとえば一般的なビニールクロスは、新築時にはきれいで、施工もしやすく、価格も抑えやすい素材です。多くの住宅で使われているのも当然だと思います。ただし、暮らし始めると、角がめくれたり、汚れが目立ったり、部分的に破れたりすることがあります。
もちろん、ビニールクロスが悪いという話ではありません。予算や使う場所によっては、とても合理的な素材です。ただ、張り替えを前提に考える素材である以上、長く住むほど「いつか交換する費用」が発生しやすいのも事実です。新築時に少し安く見えたものが、長い目で見ると必ずしも安いとは限らない。ここは、家づくりで見落とされやすいポイントだと思います。
アイワホームがしっくい壁を標準採用する理由
アイワホームでは、標準仕様として「エスタコウォール」というしっくい壁を採用しています。しっくい壁というと、「昔ながらの和風の壁」をイメージされる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実際に施工した住まいを見ると、現代的な三階建住宅にも自然になじみます。光の当たり方で表情が変わり、白い壁でものっぺりせず、やわらかい陰影が出るのが特徴です。私が現場で見ていて良いなと感じるのは、しっくい壁は「古くなる」というより、「味が出る」方向に変化していくことです。
ビニールクロスの場合、傷や汚れはどうしても「劣化」として見えやすい。一方で、しっくい壁は小さなキズやムラも、住まいの表情として受け止めやすいところがあります。部分的な補修もしやすく、家族の暮らしに合わせて手を入れながら育てていく感覚があります。長く住む家の内装として考えたとき、「張り替える」よりも「直しながら使う」という考え方ができる点は、大きな価値だと思います。
杉の床材は、傷がつかない床ではなく、傷も味になる床
もう一つ、アイワホームで大切にしている素材が、岡山県西粟倉村の杉の床材です。杉の床と聞くと、「やわらかいから傷がつきやすいのでは?」と思われる方もいます。これは、その通りです。杉は硬い素材ではありません。重いものを落とせばへこむこともあります。
新建材のフローリングは、表面が硬く、最初はきれいに見えます。ただ、表面のシートがめくれたり、深い傷が入ったりすると、部分補修が難しいケースもあります。見た目としても、傷が「失敗」や「劣化」に見えやすい。一方、杉の床材は、足ざわりがやわらかく、冬でも冷たさを感じにくい印象があります。小さな傷やへこみができても、それが暮らしの跡としてなじんでいく。時間とともに色合いが深まり、家族の生活と一緒に変化していきます。
ナフサショックで、素材選びの常識が変わりつつある
最近、住宅業界では「ナフサショック」という言葉を耳にする機会が増えています。ナフサは、石油化学製品の原料になるものです。住宅で使われる建材や設備の中にも、石油由来の素材は多く含まれています。樹脂系の建材、接着剤、シート材、塗料、設備部材など、普段はあまり意識しないところにも関係しています。
国土交通省住宅局からも、石油やナフサを原料とする一部の住宅建材・設備について、価格上昇や安定調達への懸念があることが示されています。ここで私が感じているのは、「自然素材は高くて、工業製品は安い」という以前の感覚が、少しずつ変わってきているということです。
もちろん、すべての自然素材が安くなるわけではありませんし、すべての石油由来資材が高くなると断定するつもりもありません。ただ、石油由来の建材や設備が価格や納期の影響を受けやすくなっている今、自然素材を選ぶことは、単なる好みや雰囲気だけではなく、長期的なリスク分散にもつながるのではないかと感じています。「自然素材は初期費用が高いからやめておこう」と単純に判断するのではなく、「将来の張り替え費用や補修費用まで含めるとどうか」という見方が、これからはより大切になってくると思います。
家づくりのコスパは、30年単位で考えたい
家づくりでよくある失敗の一つは、「今の見積もり」だけで判断してしまうことです。ただ、家は買って終わりではありません。むしろ、住み始めてからの時間の方が圧倒的に長いものです。
10年後に壁紙を張り替えるのか。20年後に床の傷をどう考えるのか。子どもが成長したあとも、家に愛着を持てるのか。将来、補修しながら住み続けやすい素材なのか。こうした視点を持つと、自然素材の見え方は変わってきます。
新築時の価格だけを見れば、安く見える選択肢はたくさんあります。しかし、長く住むほど手入れのしやすさや、経年変化の美しさは効いてきます。傷や汚れを「隠す」のではなく、「直す」「なじませる」「味として受け入れる」ことができる家は、結果的に住まいへの愛着も残りやすいと感じます。私は、これからの家づくりでは「最初に安く建てる」だけでなく、「長く気持ちよく住むために、どこにお金をかけるか」を考えることが大事だと思っています。
吹田市周辺で家を建てるなら、素材は実物で確かめてほしい
吹田市周辺で新築戸建を検討されている方は、土地や価格、間取りに目が向きやすいと思います。特に北摂エリアでは、建物の仕様は「予算を抑える対象」として見られがちです。しかし、毎日手で触れる壁、毎日足で感じる床は、暮らしの満足度に直結します。
カタログで見るだけでは、しっくい壁の質感や杉の床材の足ざわりは分かりません。自然素材の家が本当に自分たちに合うのか。メンテナンス面で不安はないのか。初期費用と将来費用をどう考えればよいのか。ナフサショックのような資材価格の変化を、家づくりにどう織り込めばよいのか。こうしたことは、ネットで調べるだけでは判断しにくい部分です。
「自然素材が絶対に正解です」と言うつもりはありません。ご家族の暮らし方、予算、好み、将来の考え方によって、最適な答えは変わります。ただ、長く住む家だからこそ、最初の金額だけで判断せず、10年後、20年後、30年後まで含めて考えていただきたい。これが、現場でお客様と向き合う中で、私が強く感じていることです。
吹田市周辺で新築戸建を検討されている方は、ぜひ一度、アイワホームにご相談ください。来店相談では、アイワホームが標準採用しているエスタコウォールのしっくい壁や、岡山県西粟倉村の杉の床材についても、実物を見ながらご説明できます。
「自然素材の家って、自分たちに合うのかな?」
「メンテナンス費用まで考えると、どんな家づくりが良いのかな?」
「今の建築費高騰の中で、無理のない予算で建てられるのかな?」
そんな段階でも大丈夫です。まずは今の家づくりの状況を整理する場として、お気軽にご活用ください。
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